ライフル射撃を始めるには
ライフル射撃Q&A
ライフル射撃について、よく聞かれる質問をまとめました。
みんな自分の銃を持っているの? そもそも日本で銃は所持できるの?
日本では「狩猟」「有害鳥獣駆除」「標的射撃」の用途目的に限り、銃の所持許可を受けることができます。 ライフル射撃競技は、この中の「標的射撃」に該当します。 日本における銃の所持許可は、「一銃一許可制」といって、一つの銃を2人以上で共有することはできないので、 ライフル射撃競技をするためには、まず、所持許可を取って自分用の銃を持たなければならないのです(所持許可申請については「所持許可申請の方法」をご覧ください)。 なお、実際に銃を所持する前にライフル射撃を体験してみたいという方には、所持許可不要のビームライフルという種目もあります(種目ついては「ライフル射撃の競技種目」をご覧ください)。
ライフル射撃競技をやっているのは、どんな人たち?
ライフル銃は普通18歳から所持できます。また、日本ライフル射撃協会の推薦を受ければ14歳から所持できる制度もあります。
そのため、高校や大学の射撃部に所属する学生から、社会人、シルバー世代まで、幅広い世代の人たちが趣味としてのライフル射撃競技を楽しんでいます。
オリンピックや国体などの射撃競技出場者も、警察官や自衛官ばかりでなく、多くの一般人が含まれています。
町田市ライフル射撃連盟の会員は、会社員・自営業などの社会人。仕事や家庭を持ちながら、週末などに時間を作って試合や練習に励んでいます。夫婦で参加している人たちもいます。
年齢・性別・体格などで有利不利はある?
ライフル射撃は大きな筋力や体力を必要としないため、性別や年齢による有利不利が非常に少ないスポーツです。 実際に、男女や年齢による点数の差はほとんどありませんし、体格に合わせて道具を調整することもできます。 そもそも、他人と競う以上に自分の点数を上げていくことに真の目的があるスポーツなので、いつから始めても、長く競技生活を楽しむことができるのが特徴です。 また、体の不自由な方も、障害の状態に応じて補助具を使用して競技を楽しむことができます。
お皿が飛ぶ射撃は見たことあるけど、あれとは違うの?
スポーツ射撃は大きく分けて2種類あり、散弾銃を使ってクレー・ピジョンというお皿を撃ち落とすのがクレー射撃、ライフル銃を使って静止した標的を撃つのがライフル射撃です。
ライフル射撃競技は、正方形の白い紙に黒い円が描かれた標的を使用します。黒い円の中心が10点で、そこから離れるほど9点、8点、7点…と下がっていきます。
弾1発につき10点満点で、これを規定時間内に規定の弾数撃ち、合計点数を競います。
また、銃の種類・標的までの距離・射撃姿勢によって多彩な種目があり(詳しくは「ライフル射撃の競技種目」をご覧ください)、各自の興味に応じていろいろチャレンジすることができます。
ライフル射撃をするには、何を揃えればいい?
銃、弾、所持許可証がまず必要です。 そのほか、競技に参加するからには、ライフル銃をより安定してがっちり支えるための射撃コート、射撃ズボン、射撃シューズ、グローブは最低限揃えるべきでしょう。 人間のからだは柔らかいので、これらの装備があるのとないのとでは、点数に大きな差が出てしまうのです。
ライフル射撃に必要な道具を揃えるといくらかかる?
エアーライフルは新品で20万円〜、スモールボアライフルは新品で30万円〜で手に入ります。
しかし、ライフル銃は非常に消耗の少ない道具なので状態のよい中古品もかなりあり、新品の半額くらいのものが見つかります。
ですから、装薬銃所持を目指しているなら、エアーライフルは中古品ですませて、スモールボアライフルやラージボアライフル購入時にお金をかけるという手もあります。
また、射撃コートは6万円〜、射撃ズボンは5万円〜、射撃シューズは2万円〜、グローブは7,000円〜です。
こうして見ると初期投資は少々必要ですが、他のスポーツの道具と違って10年以上使い続けられるので、案外割安です。
(ライフル射撃競技に詳しい銃砲店の連絡先については「ライフル射撃便利帳」をご覧ください)
試合や練習はどこでするの?
試合も練習も、都道府県の公安委員会指定の射撃場で行います。 スモールボアライフルやラージボアライフルの射撃場は、残念ながら都内にはなく、近隣の県営等の射撃場を利用することがほとんどです。 エアーライフルは、都内の区立・市立体育館で射撃場を持っているところがいくつもあり、区民・市民でなくても利用できます。 (射撃場の連絡先については「ライフル射撃便利帳」をご覧ください)